売掛金を今すぐ現金に変える裏技

ファクタリングは売掛金(商品などを仕入れたとき現金決算で購入せずに掛仕入してまとめて支払う債権を示す。)を受け取る権利(売掛債権・請求書)を第三者に売却することで資金を調達する仕組みだ。

売掛債権を証明するものとして、請求書・契約書・支払通知書などがエビデンスだ。前記の売掛債権は自由に売買することができるので、その日中(即日)に資金化することができるのだ。これからファクタリングの仕組みを紹介する。

ファクタリングとは何か?

売掛債権を、売掛金の入金前に、譲渡(売却)して、資金化する資金化することをファクタリングと称する。英語はfactoringだ。一般的に売掛金が発生して、その代金を回収するには数週間~数ヶ月のタイムラグが発生する。ファクタリングにより売掛債権を売却すれば、売掛金の入金日に回収する現金を、前倒しで取得できる(即日)仕組みだ。

現在は取引が希少になっている「手形割引」が類似した資金化の方法だ。「約束手形」は期日になるまで現金化されないのだ。しかし、金融機関では「手形割引」の仕組みがあり、期日前に現金化することができるのだ。「手形割引」は割引手数料を要するので、約束手形の額面金額から差し引いて現金化されるのだ。

ファクタリングの種類ファクタリングには「2社間ファクタリング」「3社間ファクタリング」の2パターンがある。
2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社の2社間で取引を実行するのだ。利用者がファクタリング会社に売掛債権を売却する。利用者は債権分の金額を即日に受け取るのだ。売掛金が入金されたらファクタリング会社に支払うのだ。利用者とファクタリング会社間で取引を実行するので、売掛先・他の顧客にファクタリングをしたことが周知されることはない。

3社間ファクタリングは、利用者・売掛先・ファクタリング会社間で取引を実行するのだ。利用者は売掛先に売掛債権を譲渡することの承諾を得るのだ。承諾後は、上記の2社間ファクタリングと同じように即日現金化されるのだ。売掛債権の期日が来たら、売掛先は利用者ではなく、ファクタリング会社に直接売掛金を支払う仕組みだ。ファクタリング会社は売掛先から直接売掛債権を回収できるので、貸し倒れのリスクが低くなるのだ。

ファクタリングの手数料

冒頭で紹介したが、「手形割引」では、割引手数料が必要だ。ファクタリングも手数料を要するのだ。一般的な手数料は、2社間ファクタリングが5~20%、3社間ファクタリングが5~15%になるのだ。即日ファクタリングは融資と異なり、手続き・審査が簡素だ。一般的に融資を受けるときは、数週間のリードタイムを要するのだ。ファクタリングは即日で完了するのだ。金融機関の融資よりも簡易に即日現金化ができる仕組みだ。